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企業のコンプライアンスのレベルは?

ぎりぎりを狙う?
ぎりぎりを狙う?

社外役員にとって、これから就任しようとする企業のコンプライアンスのレベルがどの程度かというのは関心が高いのではないでしょうか。

個々の社員のレベルもあれば経営者トップもしくは組織全体のレベルはどうか、を考える際の一つの基準として、過去の不祥事を参考に以下のように分類してみました。


①   不正を厭わない

②   ばれなければ不正をしてもいい

③   利益・業績など、どうしても大事なことのためには不正をしてもいい

④   ルールは必ず守る

⑤   本質を考えて正しいことを行う


不正を厭わないなんて会社、さすがにないでしょう。ですが、ばれなければ、と考える人は、いるのではないでしょうか。

不正のトライアングルで考えると、機会や動機が成立しており、「正当化」が成立すると不正につながる、というときに、「みんなやっているから」という正当化事由による不正は、この②の「ばれなければ」不正をしていい、というコンプライアンスレベルと考えていいでしょう。

また、③の「もっと重要なことのためには、ルール違反はやむを得ない」と思っている人や組織もまだあります。残念なことに、過去の不祥事の経験から考えると、そのような人・組織は不正が発覚したときの信用失墜の大きさを想像できていません。

④のルールは必ず守る、というのも、当然なようですが、例えば品質検査不正事案のように、「ルール違反にはなるが、このやり方のほうがいい」、といって勝手に判断するのも④未満で、③のレベルです。

「正しいこと」の基準は、どんどん進化しているので、自分がどこにいるか、目の前の人・組織はどうか、を常に考えておく必要があり、そのためには⑤のレベルを目指すべきだと思っています。

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